2009年11月16日

2009旅行記:4日目 10月13日(火)●Anish Kapoor@Royal Academy of Arts

14時過ぎ、Anish Kapoorの展覧会を見るため、Royal Academy of Artsへ移動。
南へ歩くとPiccadillyに出て、右折してちょっと歩くとすぐ到着。
いや、とにかく建物がデカイ。と、思って道の反対側まで行って写真撮ってたら、それはまだ門でした。
royal academy.JPG

門をくぐって敷地の中へ。
と、中庭に、ツルツルのステンレス(?)の球体が積み重なった巨大な塔が。これも作品だそうで、あちこちからたくさん写真を撮ってしまった。
anish1.JPG

太陽の光を反射してまぶしい。天気の良い日で良かった。
そして、一番近い1個を鏡代わりに、自分を映して1枚撮影。今回の旅行で唯一の証拠(?)写真。

中庭の突き当たりがエントランス。大人料金£12(約1,800円!)払って中へ。

アニッシュ・カプール氏はインド出身、ロンドン在住の現代芸術家、彫刻家。1991年にターナー賞を受賞。
モダンアートって難解だしなぁーと思っていたけど「Shooting Into The Corner」というのをネットの写真で見て、これ面白そうだなあと見ることにした次第。

会場はそんなに広くなく、部屋毎にテーマに沿った作品が1〜3、4点ずつ展示してある。
目当ての砲台は入ってすぐ左手の部屋に鎮座してた。隣の部屋に銃口を向けた大砲はすでに何発も発射した様子で、向こうの部屋の壁は、床までべっとりと赤いペンキが溜まってた。
shooting1-5506.jpg

ペンキ砲が積まれた列の陰に、若い男性が1人、本か何かを読みながら椅子に腰掛けてた。この時は学芸員さんかなーと思っただけだった。
何にも説明書きとか案内板とかないし(気付かなかっただけかもだけど、目に付くところにはなかった)、大砲発射のデモンストレーションはないのかなーとガッカリし、他の展示を見て回ることにする。

おーきな木の板を曲面に仕上げたようなオブジェがあったり、セメントを細く絞り出したものを積み重ねたような、蟻塚のようなオブジェ(説明しにくい)は、その絞り出したそれぞれが、一瞬小さな人間の死体をかたどったような物に見えて、ぎょっとしたり、ミラーの部屋では目が回りそうになったり・・・。
kapoor2-600-5497.jpg

この大きな作品をどーやって搬入したんだろーって考えてしまった。

全て見終わって、さて帰ろうかと思ってると突如「ドン!」という鈍い音が。
あ!大砲が発射されたんだ!何やら拍手らしきものも聞こえる。
急いで大砲の部屋に行くと、見ていたお客さんが引き上げるところだった。ふと「20minutes」という声が聞こえたので、20分おきにあるのかなと判断し、待つことにする。この時14:45。

次は見逃すまいと張り切って、ついロープのすぐ側に陣取ってしまったけど、よく見ると足元にもペンキ砲のしぶきみたいな赤い点々が見える。ペンキが飛んでくるかも・・・。
部屋の中を改めて見回すと、ギャラリーの天井から天窓にまでペンキが飛んでるのが見える。ペンキとワックスを混ぜたものだそうだけど、こんなに汚して大丈夫なのかなあ・・・。
私が見たときは上の画像よりもっと沢山ペンキ砲が発射された後で、向こうの部屋の壁はほぼ全てペンキに覆われてた。

そうこうしているうちに15分程が過ぎ、ペンキ砲の向こうに座っていた青年がおもむろに立ち上がり、ペンキ砲を1つ手にこっちへやってきた。20歳前後くらいに見える、すらっとして華奢な感じの白人の子。
黒のツナギ、黒のデッキシューズという服装で、涼しそうなきれいな顔立ちは、ロシアとか東欧系かなー。
真剣・・・というよりは、眉間にしわを寄せて深刻そうな顔をして歩いてきた彼は、無言で大砲をドン!とセット。
専用の棒でペンキ砲を本体に押し込む。それも全体重掛けて、肘まで突っ込んで押し込んでる。
見ると、足元には車止めみたいなアルミのプレートが床に固定されていて、それがどうやらストッパーだったらしい。片足をそれに固定して押し込んでた。たっぷり30秒くらいかかってた気がする。
装填が完了すると、パタンと蓋をして、次は左側に回ってガスを充填。スイッチを入れると彼は再び大砲の後ろに戻り、仁王立ちでまっすぐ正面を見つめている。
ガスが充填される「シューッ」という音だけがする中、私の目は標的の壁と彼の横顔とをせわしなく往復してた。
いや、大砲が発射されるのなんて見たことないし、どのタイミングで発射されるのか分からないから、見逃さないように向こうの壁を見て、でもまだ発射されないならこの子見てようかとまた視線を戻し、の繰り返し。
耳栓をしたその青年は、身じろぎもせずに立っているけれど、体の横に降ろしている手(体の割にごつい)に、だんだん力がこもってきているように見える・・・。相変わらず険しい顔してるけど、横顔も美形だなー。

待っている間は長く感じられて、思わず不発弾!?と思ってしまいそうになった頃、彼はまた全く予備動作もなく、無言で砲台の左側に付いているレバーをギュイン!と倒すように回して大砲発射!
ドスン!と壁に命中。おお、発射された!と思って彼に視線を戻すと、まるで何事もなかったかのようにスタスタと元の場所へ戻って行ってしまった・・・・。

やー、何だかとても印象的な青年でした。アートペンキ砲よりもこの子の方が印象に残った。何というか、独特な空気を纏った青年だった。
終始無言で動作全てが儀式的というか機械的というか。要所要所でしっかり音を出すところとかは軍隊的とも言えるかも。
それともただの学芸員なんだろうか。でも、普通の学芸員は大砲の発射方法なんて知らないだろうし、あんまり身長の低い人だとペンキ砲突っ込めないし、特別に研修受けた人なんだろうか。あるいはこの展示のためにどこかから派遣されてきたんだろうか。
自動的にポンポン発射してるのかと思ってたけど、人力だったんだー。
・・・なんて、いろいろ妄想(?)してしまった。高い入場料払った価値があったと思えるくらい、とにかく印象的な青年だった。
目当てのペンキ砲も堪能できたし、満足して会場を後にした。

ミュージアムショップも見たけど、何も欲しい物はなかったから外へ。
中庭のベンチで一息入れて、15時半頃美術館を出た。

歩いてTubeのGreen Park駅へ。歩ける距離だけど、Jubilee Lineに1区間乗ってBond Street駅へ。Oxford Streetに出て、ホテルへ戻る方向で歩く。

昨日は素通りしたJohn Lewisに入ってみた。
とにかく広い!迷子になりそう。でも中はセンス良くて明るく、きれい。
john lewis at oxford st.JPG

インテリアの売り場で見かけた£117(約18,000円)のクッション。フェルトの花が一面に付いていて可愛らしい。
john lewis 117.JPG

17時過ぎ、ユニクロに入ってみた。
試着室は各階にはないらしく、1階で手に取ったパンツを持ったままエスカレーターで2階に上がり、Fitting Roomへ。試着室ブース自体は日本とほぼ同じ。試着したいんだけど、と言うと何点持って入るのか聞かれ、こっちと指さされた試着室に入ると・・・土足です。ふつーに店舗の一角を区切ってカーテン掛けただけって感じ。一段高くなっていたり、マットが敷いてあったりするわけではない。しかも私の入った個室は端っこだったからか、ホコリがマリモみたいにいくつも床に転がってて幻滅した。一応試着はしたけれど、ここでは買いたくないなあと思ってそのまま帰った。
あの試着室にはちょっとびっくりした。

Tottenham Cort Roadまで戻ってBootsで買い物。が、そこの店舗の1階はSelf Checkoutしかなかった。お土産にお菓子を沢山買うときだったから、時間かかるかも知れないし後の人に悪いなあと思いながら機械の所へ。
品物を通すの自体は両手を使ってピッピッピッ!と早く出来た。学生時代のレジアルバイト経験が役に立ってるなあーと自分に感心してたら、カードリーダーにクレジットカード入れても受け付けてくれない。もたもたしてたら待機しているスタッフの男性が来てくれて、その人がカードをタン!と勢いよく差し込むと読んでくれた。やれやれ。

またまたPeperchaseで姪っ子のお土産用にメモノートを2冊購入。
18時半頃ホテルに帰り着いた。
Bootsで買ってきたグラノーラシリアル付きのヨーグルト、ポテトチップス、お水で軽い夕食とする。どれもおいしかった。

TVで「How to look good naked」ってやってて面白い。
一般人参加型の変身番組とでもいうもので、この日は孫もいる60歳台くらいのふくよかな女性が登場。
どう見てもゲイだよなーっていう、ファッションアドバイザーだかスタイリストだかの男性が、まず彼女を下着姿にしてありのままの自分を直視させ、その後服装や髪型を改革し、最終的にはちょっとしたファッションショーを開催して最後に彼女をステージ上で裸にさせる、という流れだった。

で、トレンチコートはMacって呼ぶらしい、ということを知った。
Mackintosh(マッキントッシュ:グラスゴー発の撥水コート)から来てるんだろーなー。イギリスならではの呼び方なんだろうな、と新しい発見。

20時半過ぎシャワー。
どうやら皆さんシャワーは朝みたいで、これまでは夜だと私が一番乗りだったんだけど、今日は誰かが使った後だった。バスマットが濡れてて冷たい。そそくさと済ませて部屋に戻った。

テレビ見て、日本宛のポストカードを書いて22時半くらいに寝た。
posted by miyuki at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | London 2009 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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